どうしてもダイエットを始めようとした時に、
朝食や昼食を抜いたり、炭水化物や脂肪分を控えるなど
食事制限して痩せようと考える人が多いようです。
しかし、ただ体重を落としたいがために
栄養バランスを無視した無理な食事制限をしても、
なかなか思うように痩せることはできませんし、
逆に体に悪影響を与えることになってしまいます。
人の体は普段の食事から健康を維持するために
必要な栄養素を摂取していますが、
無理な食事制限をして栄養が偏ると
体内で脂肪燃焼するエネルギーもなくなってしまい、
さらに、代謝機能も低下するので、肌荒れができたり、
髪が薄くなるなどして老化を促進することになり、
最悪は体調を崩して病気にかかってしまいます。
健康的で無理なく確実に痩せるには、
まずは、基礎代謝量を高めることが必要です。
確かに、ダイエットの王道とまで言われている
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は
体脂肪を燃焼する働きがあり、ダイエットには効果的ですが、
その燃焼量はほんの僅かで時間をかける割には
効率が良くありません。
基礎代謝とは、人が生命を維持していくうえで
最低限必要なエネルギー代謝のことで、心臓や内臓を働かせたり、
呼吸をしたり、体温を維持するなどに使われ、
そして、何もしないでじっとしていたり、
寝ている時でも常に消費されているというダイエットには
とても都合の良いエネルギー代謝になります。
また、この基礎代謝は1日の総消費エネルギーの
約70%も占めているので、
基礎代謝量を高めれば1日あたりの総消費量が増えて、
特に運動などをしなくても
自然に高い消費量を保てるというわけです。
ダイエットを単純に考えると、
1日あたりの総消費量が摂取量を上回れば痩せることができます。
こうしたことから基礎代謝量が高まることは、
1日あたりの総消費量がアップしてダイエットが
楽に行える痩せやすい体になるということです。
しかし、無理な食事制限だけで痩せようと考えると、
本来、減らさなければならない体脂肪より、
筋肉のほうを多く減らすことになってしまいます。
筋肉は体の中で最も多く基礎代謝が消費される器官なので、
無理な食事制限で体重を減らしても筋肉量が減ることになり、
その結果、基礎代謝量が低下して太りやすい体になり、
当然、リバウンドもしやすくなります。
もちろん食べ過ぎの食事を続けて太ってしまった人は、
適正な食事量に戻してしっかりと
食事管理しなければなりませんが、
食事制限だけで痩せようとする考えは捨てて、
まずは、ダイエットに必要な基礎代謝量を
高めることを考えましょう。
そのためには
筋力トレーニングなどの無酸素運動が重要になります。