抜け毛や薄毛などの髪の悩みは男性が圧倒的に多いと
思われがちですが、
男女関係なく、女性も大勢いらっしゃいます。
特に、近年は、
髪の悩みを抱える若い女性が急増しているようです。
その原因を考えてみると、
現代の女性は社会進出が目覚ましく、時間に追われ、
余裕のない生活習慣を送っている方が
多くいらっしゃいます。
その結果、食事が不規則になって、睡眠不足が続き、
仕事や人間関係のストレスが溜まるという毎日で、
このような不規則で乱れた生活習慣が、
女性の抜け毛、薄毛を引き起こす最も大きな要因と
言われています。
日本国内で、抜け毛、薄毛で悩む男性は、
1000万人以上と言われていますが、そのほとんどが
AGAと呼ばれる男性型脱毛症です。
この男性型脱毛症は
男性ホルモンのジヒドロテストステロンが、
毛母細胞の増殖を抑えて髪の成長を止めてしまうことが
原因で起こり、遺伝的な要因が強いとされています。
一方、抜け毛、薄毛で悩む女性は、
国内で600万人以上とも言われ、
その原因は毎日の生活習慣の中にあるようです。
女性も40歳代後半になり閉経を迎える更年期に入ると、
女性ホルモンが減少して男性ホルモンが
相対的に優位に働くので、男性型脱毛症と同じような症状が
表れることがありますが、
基本的に、女性の脱毛症は栄養が偏った食事、
夜更かしを続けて慢性的な寝不足、運動不足、
ストレスなどが影響してホルモンバランスが崩れたり、
血行が悪くなることで発症します。
また、間違ったヘアケアなどで頭皮環境を悪化させたり、
不衛生な状態から毛穴を塞いだりすることなども
要因として挙げられます。
朝目覚めた時に枕に付着した多量の抜け毛、
シャンプー後の排水溝に溜まった抜け毛、
ブラッシングの後にブラシに付いた多量の抜け毛などを
見た時に、育毛剤を試したり、シャンプーを変えたり、
頭皮マッサージをしたりと、
さまざまな薄毛対策をしていると思います。
ですが、女性の場合は、
まずは、今までの生活習慣を見直してみることが必要です。
夜更かしは避けて十分な睡眠時間を確保し、
栄養バランスを考えた食事を規則正しく摂る、
ストレスを溜めないように
休日は趣味や楽しいことを見つける、
積極的に運動して体を動かすようにするなどを頭に入れて、
規則正しい生活習慣に改善することが大切です。
ちなみに、女性の脱毛症のタイプとしては、
最も一般的な「びまん性脱毛症」、
出産後に多量の抜け毛が発生する「分娩後脱毛症」、
ポニーテールなどで髪を強く引っ張ることで起きる
「牽引性脱毛症」、
シャンプーのし過ぎによる皮脂の取り過ぎが原因で起こる
「ひこう性脱毛症」などがあります。